Perlに興味ない自分がYAPC::Asia2013に行ってみた
YAPCの1日目と2日目に参加してきました。(書くのが遅れてしまいました。ようやく私のYAPCも終わりそうです) 私はPerlを今まで一切書いたことがありませんでしたし、書きたいとも思いませんし、今後書く予定もありません。こんな自分でも、とても楽しめた二日間でした。
なぜ行こうかと思ったか
私は去年まで仕事でずっとJavaを書いてきたし、最近の仕事はPHPを書いているし、プライベートではRubyを書いています。全くPerlに縁はありません。周りの人にもなんでYAPC行くのって何度か聞かれたので、その理由を最初に書いておきます。 今回なぜYAPCに行こうかと思ったかというと、言語の違いはあるとはいえ、私達がやっていることには大して違いはないからです。私達がやっているのは、作った瞬間からレガシー化が進むシステムと付き合いながら、いかに早く便利なサービスを世の中に提供し続けていくか。ということです。
しかも、やりたいことは山ほどあるがリソースは有限なので、サービスを提供し続けていく上で重要なのは、課題を認識して技術的なアプローチでイイ感じに課題を解決していく能力なのです。解決するのも難しいんですが、実は問題を認識するというのは結構難しくて、他の人に言われてみればあぁ確かにこれ面倒だったとか、うわそれこうなったらメッチャ便利じゃん。って思うことが多くあります。個人的には解決方法というよりは、問題認識の方に一番価値があると考えていて、それを解決する方法がPerlだろうがなんだろうが、大した差はないんじゃないかと考えています。著名なエンジニアの人はそれが突出していて、今の底辺プログラマーの自分との違いはそこなのかなと思っています。
それは会社で仕事しているだけだと、限られた人間との付き合いで考えが凝り固まってしまったり、当たり前だと思っていることを変える発想力は生まれないので、それを得るためには外に出るしかないのです。個人的には長年SIerで過ごしていたのですが、そういうところだとFWとか環境とかは決まっていて、その決まり事を大きく変えるということがあまりありません。Web系の会社はそういう決まり事が少しぐらい合ってもいいんじゃないかと思うぐらい何もなくて、前職の影響からかその中で過ごしてきた人たちの発想力にはまだまだ及びません。 つまりは、問題認識のアイディア盗みにYAPCに行ってみた。これが、Perlに興味が無い自分がYAPCに行った理由です。
実際に行ってみて
行ってみるとスゴイ発見があったというよりは、自分の考えとすごい人との考えとが合っていることを認識というか、やっぱそうだよね。と思うことが多かったです。そう思えるだけで、今後迷いなくそれに突き進む覚悟を持てる。というのがいい点だったなと思います。 自分が行ったセッションがたまたまそうだっただけかもしれませんが、今回のYAPCはテスト系の話やレガシーシステムとの付き合い方。みたいな話が多かったかなぁと感じました。というのも、Perlという成熟した言語というのもあって、それによって作られたサービス、システムもそれなりに成熟している時期なんだろうなと想像しています。例えば、今で言うとGo言語のカンファレンスではテストと話題はYAPCほど出てこないんじゃないかと。 自分も仕事で10年もののサービスと関わっているので、かなり親近感を持って話を聞いていました。中でもYAPC::Asia Tokyo 2013: 「本当にあったレガシーな話」と最近のlivedoorBlogの改修 : D-7 の話は胸が熱くなりました。銀の弾丸がないことはもちろんですが、ビジネスとの折り合いをつけながら、レガシーを改善していく。その姿に、自分のこれからの目指すものが決まったような気がしました。こんなにスゴイ人達も地道にやるべきことをやり続けているし、それが一番の早道だと言うのを教えてもらえました。つまり、テストとか改修を地道にやり続けよう。という覚悟が決まったという感じです。そして、LTは文句なしに面白かったです。
来年からのYAPCはどうなるかわからない状態のようですが、ぜひこれからも続いて欲しいイベントです。関係者の方々本当にお疲れ様でした&ありがとうございました!