LinuxにRuby on Railsをインストールする
開発環境をMacにする人が最近はだいぶ増えてきました。MacでRuby on Railsをインストールするという記事は、探せばいくらでも出てくるので、今回はLinux上でインストールしてみます。VPS等で試してみてください。(Macもほとんど変わらないんですが)
環境
- CentOS 6.3
- Rails 3.2.8
gitをインストール
rbenvのインストールにも使うし、いまどきgit入ってないとかなんなの。という感じなので、入れておきましょう。
$ sudo yum install git
$ git --version
git version 1.7.1
rbenvのインストール
rbenvは、簡単にrubyのバージョンを切り替えられるコマンドです。 Macの場合は、homebrewでインストールできてすごく楽です。今回はMacOSではないので、gitからcloneしてインストールします。基本的に rbenvのREADMEに書かれている通りです。
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githubから~/.rbenvにcloneします。
$ cd $ git clone git://github.com/sstephenson/rbenv.git .rbenv
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~/.rbenv/bin
にrbenvコマンドが入っているので、そこにパスを通します。$ echo 'export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
zsh使ってる場合は
~/.bash_profile
の代わりに~/.zshenv
にして下さい。 -
rbenv init
コマンドを呼び出すようにします。実際は~/.rbenv/libexec/rbenv-init
のシェルを呼び出しているようです。$ echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bash_profile
zsh使ってる場合は
~/.bash_profile
の代わりに~/.zshenv
にして下さい。 -
インストール出来たか確認しましょう。
$ exec $SHELL $ rbenv rbenv 0.3.0 usage: rbenv <command> [<args>]
ruby-buildのインストール
rbenvは単にrubyのバージョンを切り替えるだけなので、このままだと手動でrubyをダウンロードして、展開して、makeして~/.rbenv/versions
に置く。というようなインストール作業が必要になります。その面倒なrubyインストールを簡単にしてくれるのが、ruby-buildです。
ruby-buildはrbenvのプラグインとして提供されており、~/.rbenv/plugins/
にcloneすることで、rbenv install
コマンドで簡単にrubyをインストールすることができます。
$ rbenv install # ruby-buildを入れる前は使えない
rbenv: no such command `install`
$ git clone git://github.com/sstephenson/ruby-build.git ~/.rbenv/plugins/ruby-build
$ rbenv install
usage: rbenv install [-k|--keep] [-v|--verbose] VERSION
rbenv install [-k|--keep] [-v|--verbose] /path/to/definition
rbenv install -l|--list
ruby インストール
準備が整ったので、rubyをインストールしてみましょう。
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インストール可能なバージョンを確認します。
$rbenv install -l Available versions: 1.8.6-p383 1.8.6-p420 1.8.7-p249 ・・・
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現時点で最新の安定版1.9.3-p286をインストールします
$ rbenv install 1.9.3-p286
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11月2日に出たばかりのruby2.0初のプレビュー版もインストールしてみましょう
$ rbenv intall 2.0.0-preview1
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インストールしたrubyは次のコマンドで確かめられます
$ rbenv versions 1.9.3-p286 2.0.0-preview1
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rubyの切り替えはglobalコマンドで指定します。このコマンドで
~/.rbenv/version
ファイルに書きこまれます。$ rbenv global 1.9.3-p286 $ rbenv versions # *が今、選択されているrubyバージョンです * 1.9.3-p286 (set by /home/tsuchikazu/.rbenv/version) 2.0.0-preview1 $ ruby -v ruby 1.9.3p286 (2012-10-12 revision 37165) [x86_64-linux]
Ruby on Rails インストール
さて、いよいよRuby on Railsのインストールです。Ruby on Railsはgem
として配布されています。gem
っていうのは、rubyのライブラリのことで、rails以外にも便利なgemがたくさんあります。gem
コマンドで簡単にインストール、アンインストールすることができます。
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Ruby on Railsのgemを検索してみます。
$ gem search -r rails ・・・・ rack-ssl-rails (0.0.2) radiant-rails3 (0.1) rails (3.2.8) rails-3-settings (0.1.1) rails-action-args (0.1.1) ・・・・
めちゃくちゃいっぱい表示されますが、それだけRuby on Rails関係のライブラリが多いということです。 その中に
rails
が入っているはずです。それがRuby on Railsです。 -
railsをインストールします。
$ gem install rails # --no-ri --no-rdoc を付けるとドキュメント生成を省略して、早くインストールできるし、かっこいいです $ rails -v # command not foundってエラーに成ったら、`exec $SHELL`してみて下さい。 Rails 3.2.8
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最後に、お試しでアプリを作成してみましょう。
$ rails new unko $ cd unko $ rails server
サーバ起動できましたね。ブラウザで3000ポートを確認してみてください。
以上、いかがだったでしょうか。homebrew でインストールしなくても、gitがあれば簡単ですね。
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